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【図鑑191体】イタリアンブレインロットの進化とAI時代のミーム考察

  • 執筆者の写真: ザビャン
    ザビャン
  • 6 日前
  • 読了時間: 6分

いつもザビャンドットコムをご覧いただき、ありがとうございます!ザビャンです。

この度、イタリアンブレインロット図鑑の収録キャラクターが191体を突破しました。23体のキャラクターを追加し、200体の大台が間近に迫っています。

今回の追加キャラクターには、以前からイタリアンブレインロットコミュニティで親しまれていた黎明期のブレインロット達や、外部ミーム発祥のキャラクターが多く含まれています。更新情報で感じたことや思ったこと、最近の文化やAI技術の動きを書き残しておきたいと思います。

【図鑑191体】イタリアンブレインロットの進化とAI時代のミーム考察

フェーズ3の到来?古参キャラ再注目の背景

現在のイタリアンブレインロット文化は、私の中では「フェーズ3」に突入したと感じています。

イタリアンブレインロットの人気が高まると同時にファンの方々のリサーチ範囲や解像度が広がり、ストロベリーエレファントを起源としたブレインロットの歴史(詳しくはコチラのブログで解説しています)など単なるAIモンスターではない奥深さが認知されました。そういった背景もあり、「トゥントゥントゥンサフールが最初ではなく、トララレロ・トラララが最初のイタリアンブレインロットで、ストロベリーエレファントはブレインロットの起源だ」といった、この文化的ミームの面白さも広まりました。

その結果、最近のイタリアンブレインロットの動きにも影響をもたらしています。

ファンの方々が増え、理解や解釈が幅広く広まったことで、当時は一部で見かけられていたけれど、最近は影を潜めていた古いキャラクターたちに改めてスポットライトが当たっています。日本では豊富な知識を持つ「イタリアンブレインロット博士」が増えていることを感じます。


今回更新されたイタリアンブレインロット図鑑2コチラです!

イタリアンブレインロット図鑑2リンクボタン

AI進化が加速させるミームの再利用と、図鑑が示す文化の深層

こうした古参キャラクター再注目の背景には、AI技術の急速な進化も大きく関わっています。

少し前まで、高品質なAI生成画像を作るには特別なPC環境や複雑な技術が必要でした。しかし、今やチャット感覚で高クオリティな画像を生成でき、さらにキャラクター動画まで簡単に作れる時代になりました。

高額だった利用料も低価格になり、動画、ゲーム、音楽、アニメなど、あらゆる表現の壁がAIによって取り払われつつあります。

さらに、イタリアンブレインロットに関する知識も、AIに「有名なキャラは?」「最新情報を教えて」と尋ねれば、大量の情報が瞬時に集まるようになりました。その過程で、AIは集めた情報をもとにAI独自の解釈で古いキャラやブレインロットではないキャラも含めたり、以前とは違う解釈をアップデートしたりして、AIと共にイタリアンブレインロットの解釈も進化しています。

たとえば、ラ・エソク・セコラー(La Esok Sekolah)は、トゥントゥントゥンサフールやトララレロ・トラララよりも確実に古い存在ですが、さまざまなAIに尋ねると最近登場したイタリアンブレインロットの新キャラ扱いになってしまうことがあります。ミームの歴史には確たる証拠がないため、人々の記憶まではリサーチできないAIが、限られた情報から解釈を断言してしまうケースが見られるのです。

その結果、昔のミームキャラクターをAIで再利用するパターンが増加し、それが「イタリアンブレインロット」なのか、「他のミーム」なのか、分け隔てなくイタリアンブレインロット化するケースも散見されます。誰かがイタリアンブレインロットとして紹介してしまえば、それが情報となり、AIが受け止め、新解釈へと発展していきます。

かつては編集スキルを持った有志が担っていたミーム制作が、AIによって誰でも簡単に、よりハイクオリティに制作できるようになりました。

この「AI技術の特異点」で偶然生まれたのがAIモンスターとしてのブレインロットであり、そのAI進化の痕跡こそが、このミームが長く息づき、姿形を変えながら広まり続けている理由だと感じています。



図鑑追加キャラクターに見る文化の拡大

現時点で図鑑は191体となりましたが、観測している範囲では1,000体以上が存在しています。静止画でもいいので誰かが一度でもネットに公開すれば、それはイタリアンブレインロットのピースの一つです。

私はその中から、私の解釈と文化的ミームを背景に図鑑を更新しています。今回追加した代表的なキャラクターを一部紹介します。


リンガンメロン (LIN GANG MELON)

このキャラクターは、GTA(グランド・セフト・オート)5発祥の人気ミームキャラクターで、イタリアンブレインロットではありません。しかし、昨今のなんでもありな文化に徐々に侵食し始めています。人気ゲーム「ブレインロットを盗む」に、ティムチーズのようにしれっと仲間入りする日が来るかもしれません。

リンガンメロン (LIN GANG MELON)の画像


ヴォラリーノ・エリコッテリー (VOLARINO ELICOTTERINO)

「Volar(飛ぶ)」「Elicottero(ヘリコプター)」をイタリア語風に変形させた名前を持つ古参キャラクターです。ブレインロット初期、それ以前から存在していましたが、再注目されています。ブレインロットという名のミームにぴったりの見た目をしていますね。

ヴォラリーノ・エリコッテリー (VOLARINO ELICOTTERINO)の画像


チャイ・マエストロ (Chai Maestro)

バレリーナカプチーナに似ていますが別キャラです。「Chai(チャイティー)」のカップ頭を持ち、道着を着て瞑想している武術の達人(Maestro)。目を閉じているシーンがメインで、その戦い方や流派は謎に包まれています。

チャイ・マエストロ (Chai Maestro)の画像



AIが現実にしたSF世界と、私たちの現在地

イタリアンブレインロットの話から少し離れてしまいますが、AI技術の進化をたどるという意味で、このミームはAI進化を象徴していると思っています。

未来予想の話ですが、そのうちユーザー側もAI化すると予測されています。例えば、ネットでバズった投稿の反応の大半がAIによるものだったり、オンラインゲームのチームメイトが自分以外AIだったりという、SFのような世界が現実になります。

そうなるとさらに、SNSユーザーAIがバズを分析し、自らAI動画を作成し、別のAIアカウント達がリアクションしてバズるという現象も考えられます。

AIによってAIが炎上、AI作成のAI動画、AIの友達のAIの友達・・・。

アイアイマンのジャービス、攻殻機動隊のタチコマのようにAIと会話できるのは遠い未来のことだと思っていましたが、私達は今、まさにそのSF世界の中にいます。

私はこの状況にワクワクが止まりません。みなさんはどう思われるでしょうか?ぜひ一緒にこれからも探求していけたら嬉しいです。 今後も、図鑑の更新とAI技術を取り入れた新しいコンテンツ制作に挑戦していきますので、ご期待ください!

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